今般、国立大学法人福井大学の法人に移行して2年目の平成17事業年度財務諸表が文部科学大臣の承認を受けましたので、大学の財政状態や運営状態を広く国民の皆さまに説明するため、ここに公表いたします。
財務諸表の概要は、次のとおりです。
資産の総額は、16年度合計73,442百万円、17年度合計74,048百万円で、前年度比増が606百万円となっており、その要因としては、流動資産の現金及び預金(18年度授業料を前倒しした前受金、未払金等)の残額により増額となっております。
負債の総額は、16年度合計20,647百万円、17年度合計18,822百万円で、前年度比減が△1,825百万円となっており、その要因としては、産業投資特別会計借入金等の返済により減額となっております。
資本の部の総額は、16年度合計52,796百万円、17年度合計55,226百万円で、前年度比増が2,430百万円となっており、その要因としては、産業投資特別会計借入金返済による増により増額となっております。
産業投資特別会計借入金返済による増とは、産業投資特別会計借入金を償還する場合、償還時補助金の交付を受け、償還を行うこととなります。この償還時の会計処理の関係で資本剰余金が増加することとなっています。
経常費用の総額は、16年度合計23,643百万円、17年度合計24,503百万円で、前年度比増が860百万円となっており、その要因としては、燃料費の増、減価償却費の増、退職給付の増により増額となっております。
経常収益の総額は、16年度合計25,642百万円、17年度合計25,383百万円で、前年度比減が△259百万円となっており、その要因としては、運営費交付金の減等により減額となっております。
臨時損失及び臨時利益は、法人移行時限りの影響による減によるもので、本学の平成17事業年度の当期総利益は876百万円となりました。
この利益には、国立大学法人会計基準等に則った会計処理によるものが大部分含まれており、本学が経営努力を図ったものは約163百万円となっております。
本学が目指す教育?研究?医療及びこれらを通じた社会貢献を適切かつ効果的に運営するためには、財政基盤の裏付けを必要とし、財務諸表の分析を通して、業務の効率?効果的な運営を行うとともに、中期目標?中期計画の達成に向け、自己収入の確保に努め、経営の確立と活性化に取り組んでいきたいと思います。
福井大学理事(財務?施設担当) 辻田 政