本学は5月24日、医学発展のためにご遺体を捧げられた故人の合同慰霊祭ならびに御遺骨返還式を松岡キャンパスで執り行い、ご遺族、本学医学部学生、教職員が参列しました。
この式典は、正常解剖のため生前に献体登録を行った故人と死因解明のため病理解剖に自身の亡骸を供した故人に感謝と哀悼の意を捧げるものです。
同日午前に行われた合同慰霊祭は、これまで正常解剖をご承諾いただいた千六百九十一柱ならびに令和6年度に病理解剖をご承諾いただいた二十四柱を慰霊。午後の御遺骨返還式は、令和6年度に解剖学実習で献体頂いた三十八柱のご遺骨をご遺族に返還しました。
御遺骨返還式では、今年度から医学部長を務める菊田健一郎教授が「私達医療に携わるもの一同、献体頂いた方々とご遺族の皆様に深い敬意と感謝の念を捧げます」と述べ、学生代表の医学科2年枝野良洋さんは「今後、医療従事者としての道を歩んでいく中で、大難に直面したり葛藤を抱えたりするときには、私たちのためにご献体くださった故人やご遺族の存在を心に浮かべ、その気持ちに応えられるよう、日々の努力を重ねていきます」と決意を示しました。
御遺骨返還式の様子
御遺骨返還式で追悼のことばを述べる菊田医学部長
学生による献花
感謝のことばを述べる学生代表の枝野さん