楽しく学べる、カードゲーム型教材_第2弾「鉱物」を開発

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大学院教育学研究科のアクティブラーニング型授業「協働実践研究プロジェクト(科学的リテラシーⅢ,Ⅳ)」(担当:淺原雅浩教授?大山利夫教授?三好雅也准教授)を受講する院生が、福井県内を中心に国内外の主要造岩鉱物の写真、特徴、産地などを掲載した、「鉱物カード」を開発しました。平成29年度の「植物カード」に続くもので、これでカード型教材「PLANTS AND MINERALS」が完成しました。
カードは、一般的なトランプよりひと回り大きいサイズ(10cm×7.6cm)で、火成岩に含まれる6種類の鉱物(「かんらん石」「輝石」「角閃石」「黒雲母」「長石」「石英」)の写真や特徴、産地などを紹介。カードは全部で54枚あり、一部の火成岩のみに少量含まれる鉱物のカード枚数を少なく、どの火成岩にも含まれる鉱物カードの枚数を多く作成しました。中学1年理科で学習する火成岩の、深成岩(「斑れい岩」「閃緑岩」「花崗岩」)と火山岩(「玄武岩」「安山岩」「流紋岩」)の「役」ができるようにカードを揃えるという、トランプ「ポーカー」のようなゲームです。ゲームの「役」は、火成岩の構成鉱物の種類と割合をもとに考案したものです。例えば、6枚の手札カードのうち、いらないカードを山札カードと交換していき、「かんらん石」1枚、「輝石」2枚、「長石」3枚を揃えることができれば、最強の「役」である『斑れい岩』が完成します。DSC_4912
1月24日には、丸岡南中学校2年生31名対象に、「鉱物カード」を活用した授業を行いました。院生が遊び方(学び方)を説明した後、生徒が4人1グループになり、2人組や個人で対戦しました。カードを集めながら、岩石と鉱物の違いや、火成岩の種類と含まれる鉱物の特徴など、1年生の時に学習した内容を復習することができました。
生徒たちはゲームを楽しみ、目当てのカードを引き当てると歓声をあげていました。火成岩の種類や鉱物の学習は、これまで語呂合わせで暗記するなど、退屈な内容になりがちでしたが、生徒からは「楽しく覚えることができた」との感想がありました。
今後は、希望する県内の中学校などに配布、貸与していく予定です。

鉱物カードを活用した授業

鉱物カードを活用した授業

│ 2019年1月28日 │
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